武隈天命先生 

僕が占い師になる、うんと前だから十数年も前のこと。

池袋の新日本証券の前にいる中年男性の占い師さんが当るという噂をどこかで耳にして、恐る恐る訪ねました。

開口一番、
「あんたは顔は男っぽいけど、中身は半分女なんだからね! 
あんたみたいな人は占い師になるといいんだよ」


いきなり、なんというキツイことを言う人なんだろう? うーん、くやしいけど、当っている。しかし、自分の顔って男っぽいかな? ちょっと嬉しいかも! それにしても、占い師に占い師になるように勧められるとは。見初められたのか? 

さらに、僕の服装(濃紺のウール・コートに黒のマフラー)について、
「あんたはラッキーカラーは赤とかピンクなんだからね。そんな黒っぽい服ばかり着ているから気が滅入るんだよ。黒い服を着るって、どういう意味か知ってるかい? 自分に近寄るなって意味なんだよ」

なんで気が滅入るって知っているんだろう? 赤とかピンクは、好きだけれど勇気がなくてとても着られないんです。シャイなので。

今年の仕事運、恋愛運、金運を聞くと、
「ああ、あんたは今年は何をやっても駄目だね! 他に質問は?」

あのう、すみません。僕、実はもの書きになりたいんですが…
「そういう割に、あんたは全然書いていないんだなあ。一日に一行でもいいから、毎日書いてごらん。自分との戦いだよ」

すげー、当っている!

「はい、キャンディ。僕は雑誌に紹介されるくらいで、悪い奴じゃないから。また何かあったらいらっしゃい」

北海道バター・キャンディと、自宅の連絡先の紹介された雑誌のコピーをもらって、料金の3千円を払う。

それから、狂ったように毎日短編小説を書き出して、不思議な縁で某業界新聞の編集者として就職。そこで何故か占いの連載を書くことになった。

あれから十数年立ちますが、先生はどうしていらっしゃいますか。僕はもの書きと占いの二束のわらじが心地好い毎日です。

先生、占いが当りましたよ! 



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by genietokyo | 2006-02-04 18:09 | 懐かしの先生


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